簡単なことは簡単に(2017年12月)平成29年

 親とエルサレム問題に関するテレビ番組を見ていたら、東エルサレムのユダヤ人入植地の話が出てきました。

 「なんであんな危なそうなところに住むんだろう?」

 といったので、

 「それはですね、通勤に便利だからですよ」

 と答えたら大笑いされました。
 でも、そうじゃないの? 家買う理由なんて、価格がお手頃、通勤に(そこそこ)便利、学校が近いので子供にやさしい、とか。
 エルサレムだからって難しく考えることじゃないと思うんですけどね。

 

 それにしても、このエルサレム問題
 何度もいいますが、(特にメディアは)騒ぎすぎです。
 どちらにせよ、イスラエルとパレスチナの問題が解決する見込みなんぞなかったし(むしろ大戦争が起きればなにか変化があるかもしれないわけで)、認定したからってパレスチナ人のメンツがまたつぶれただけで、それはパレスチナ人にとっては大問題ですけど、よそもの(他のアラブ人含む)には……。
 宗教の問題として扱うのはわかりやすい気もしますが、要するにイスラエルの政治力がパレスチナの政治力をはるかに上回っているという現実が確認されただけの話であって、そんだけですよ。
 一連の問題で死者も出ていますが(見てた番組によると8人ですが、もっといるかも)、イスラエルを「テロ国家」とののしったエルドアン大統領閣下のトルコは(トランプ発言以降だけでも)クルド人を空爆してそれ以上の人数を殺してます。イランもイエメン内戦でそれ以上の死者を出す原因になっていますし、死者数だけならトランプを批判する資格などまったくもってない。というか、別に両国とも本気でなにかするつもりはない
 そして、スンナ派諸国は、パレスチナ人が逃げる先の定番であるヨルダンを除けば、こんなつまらんことでアメリカと本気でケンカをするつもりはなく、批判めいたことをいいつつも嵐が去るのを待っているだけ
 むしろ、欧州が一番リスクが高く、特にドイツは、アラブ系・イスラム系の攻撃によるユダヤ人の死者を一人でも出せば、これまでの移民・難民受け入れ政策はナチスだったというオチになり、大連立協議などしている場合ではなくなる可能性もある。だから締め付けを強化しています。ネオナチの一部がアラブ人に化けてユダヤ人を襲うという謎の計画を立てているとの話もあり(ホンマかいなという気もしますが)、真相は闇の中の事件が起きるかもしれません。ドイツはネオナチに冤罪をきせても謝罪しない国なので、実際にアラブ系難民によってユダヤ人が殺されたらメルケルが「ネオナチが殺した」と捏造し、西側主要メディアというかフェイクニュースがそれに乗っかる可能性もありますな。

シリア和平協議は、予定通りにまったく進展なく終了(2017年12月)平成29年

 シリア和平協議は、予定通りにまったく進展なく終了したようです。

 直接対話すら実現せず。

 国連の特使は、「仲介を断念するつもりはないと強調」したそうですが、そりゃあんたは断念されないうちはクソ高い給料をいただけるんでしょうよ

 普通、ここまで成果が出なければ、責任とらされていいはずですが、モラル崩壊の国連ではなんの問題にもなっていないのか。

結局、宗教はさして重要でなくなっており、エルサレム騒動は空騒ぎに終わるのではないかという観測(2017年12月)平成29年

 トルコ共和国大統領レジェップ・タイップ・エルドアン閣下(His Excellency Mr Recep Tayyip Erdoğan)が、「イスラエルはテロ国家」だとか「東エルサレムに駐パレスチナ国トルコ大使館を置く」とか言い出していますが、その一方でエルドアン閣下がやっているのは、シリアだかイラクだかわかりませんが、空爆でクルド人を殺し「テロリストを倒した」と称することです。この死んだ“テロリスト”の人数はエルサレム問題での死者数とは比べ物にならないくらい多いことを考えれば、エルドアン大統領にとってエルサレム問題はいろいろな方面をゆさぶって国益を増幅させるためのイベントでしかないのでしょう。きっとサンタクロースがくれたんですね。
 イランもノリは同じで、ぶっちゃけ自分がなーんもする気がないのに煽ってるだけです。

 他の中東諸国も似たり寄ったりで、長年アラブ世界で差別されてきたパレスチナ人を積極的に助けたい国があるわけもなし。ヨルダンはなんとかおさまってくれないと困るでしょうが。

 オバマがアラブの春【イスラム過激派の春】以降、雑な仕事を連発し、10億ドルをテキトーにシリアの反体制派にばらまき、その一部がアルカイダ系のアル=ヌスラ戦線に渡ったのに、たいした追及もされず。
 テロリストに大金を渡したことについてなんの反省もなく日本に来て鶴を折れば平和の人という……被爆者は評価してましたが、はっきりいいましょう、あなたたちはバカです。そんなんだから核兵器がなくなるわけがないのであった。

 むしろ、欧州が少し悲鳴を上げており、トランプに顔が似ているだけなのに刃物で顔を切られて重傷になった料理人のケースがある北欧レイシスト国家スウェーデンや(さっそくシナゴーグに火炎瓶が投げ込まれたそうな)、Brexit問題で混乱しきっているうえにブリテン・ファーストが暴れている英国、それにユダヤ人が一人でも殺されたらヤバいドイツ(「移民・難民を受け入れていたのは、ユダヤ人を“殺処分”するためだったのか! さすが第四帝国メルケル総統!」)、と、壊れるとしたらヨーロッパではないかという気がしています。

 中東はむしろ平和に落ち着き、欧州はボロボロ。
 そして、(運が良ければ)アメリカがやはり世界を指導しなければ、とこれまで通りのオチになりそうな、そんな予感がしています。

いまのところは拍子抜けの“エルサレム騒動”(2017年12月)平成29年

 掛け声は大きかったものの、そして抗議デモは多数起きているものの、イスラム系各国首脳が現時点で意味のある対応を取るとも思えない状況。

 サウジアラビアは、イエメンのフーシ派(もちろんイスラム教徒で、イランの支援を受けている)を攻撃していますし、UAEはそのサウジと密接な関係になる機関だかなんだかわからないですが国家連合に近づいていきそうなものを設立していく模様(面子を見る限りアブダビ主導)。カタールを攻める準備かもしれんません。

 トルコのエルドアン大統領は、エルサレムよりも、ギリシャから領土を奪うことが念頭にあり、そのほか親アメリカの国々の首脳や、アメリカの支援を受ける反政府組織もほとんどなにもしていない。

 この原因のひとつとして、そもそもイスラム教徒にとってエルサレムはそこまで重要なのかということがあげられるかと思います。重要だという前提で話が進んでいますが、実際はどうだか。
 もうひとつは、アラブ人の中の最下級戦士とされるパレスチナ人を助ける義理を各国があまり感じていないことではないでしょうか。イランにとっても、シーア派でもないパレスチナ人のために戦争をする気はないでしょう。

中期的なインパクトが不明(2017年12月)平成29年

 アメリカのトランプ大統領が、エルサレムをイスラエル国の首都として認めたことを受けて、てんやわんやになっています。

 いっぽう、国連安全保障理事会【UNSC】では、われらが日本が議長国となっています。
 この前までは「北朝鮮問題をめぐってどこまで存在感を示せるかが課題です」みたいなノンキな報道がされていましたが、にわかに日本にほぼ無関係な問題について議事進行しなければならなくなりました。
 下手を打てばイスラム諸国から憎悪を買うかもしれませんが、「日本はアメリカの犬だから責任能力はない」と正しく解釈してくれることを願うしかありません。

 ところで、この問題にまったく興味のない人にとっては、「トランプが首都として認めたからなんなん?」というところではないかとも思います。
 トランプもアメリカも宇宙法則をつかさどっているわけではないし、テルアビブから大使館をうつすといったって、事実上イスラエル国内の引っ越しだけでしかなく、別に土地を強制徴収して大使館の建物を建てるわけではないでしょう。

 ぶっちゃけ、無宗教のおおかたの日本人が思うように、今回の件は「要するにメンツの問題なのね」という結論で間違っていないと思います。

 それゆえにイスラム諸国の元首・首脳にとっても、メンツの問題だけでどこまでアメリカと対立するかというメンドクサい問題が発生しており、誰が誰を攻撃するのかまだよくわからない状況であるといえます。

 とはいうものの、どこかの国(イランを除く)がアメリカと本気で対立したり、大規模テロが起きたりすると、また悪い意味での盛り上がりが起きてくるかもしれません。
 中期的なインパクトが不明というのは、そういうことです。