キリスト教/東方正教会/ギリシャ正教会が、ブルガリア正教会がマケドニア正教会を“承認”しようとしていることについて懸念を表明(2017年12月)平成29年

 (ギリシャ語)ΔΙΣ: Η επέμβαση της Εκκλησίας της Βουλγαρίας αντίκειται στους Ιερούς Κανόνες
 (英語)Greek Synod says Bulgarians acting against holy canons in case of Macedonian Church / OrthoChristian.Com

 

 ブルガリア正教会が、セルビア正教会から勝手に独立を宣言しているマケドニア正教会を、自身の傘下の自治的権限を持つ教会として認めようとしている問題について、ギリシャ正教会が懸念を表明。セルビア正教会の管轄権を侵害するのみならず「マケドニア正教会」という名称の教会が東方正教会で教会法上合法となる事態は、マケドニア共和国という名称について反対してきたギリシャ共和国のメンツをつぶすことにもなります。
 マケドニアとブルガリアの政教同調による今回の件について、ギリシャのチプラス政権は教会の国家からの分離(政教分離)を推し進めようとしてきたゆえに、この件についてマケドニアやブルガリアに積極的に抗議をすることもしにくく、弱い指導者という印象が強まり、ギリシャ情勢もさらに混迷していくものと思われます。ユーゴスラビア崩壊問題、いまだ終わらず広まるのみ。

 ロシア正教会およびロシア連邦も、セルビアとの連帯からマケドニアとブルガリアに対してなんらかの処置をおこなう可能性もありますが、そんな余裕はないかなあ

 コンスタンティノープルの全地総主教庁の指導力に期待する向きもあるようですが、ムリでしょう。
 トルコのエルドアン大統領がローザンヌ条約の改定について言及し始めた以上、ヘタすると全地総主教庁の聖職者を含むギリシャ系住民はイスタンブール(コンスタンティノープル)から追い出されるかもしれません。

簡単なことは簡単に(2017年12月)平成29年

 親とエルサレム問題に関するテレビ番組を見ていたら、東エルサレムのユダヤ人入植地の話が出てきました。

 「なんであんな危なそうなところに住むんだろう?」

 といったので、

 「それはですね、通勤に便利だからですよ」

 と答えたら大笑いされました。
 でも、そうじゃないの? 家買う理由なんて、価格がお手頃、通勤に(そこそこ)便利、学校が近いので子供にやさしい、とか。
 エルサレムだからって難しく考えることじゃないと思うんですけどね。

 

 それにしても、このエルサレム問題
 何度もいいますが、(特にメディアは)騒ぎすぎです。
 どちらにせよ、イスラエルとパレスチナの問題が解決する見込みなんぞなかったし(むしろ大戦争が起きればなにか変化があるかもしれないわけで)、認定したからってパレスチナ人のメンツがまたつぶれただけで、それはパレスチナ人にとっては大問題ですけど、よそもの(他のアラブ人含む)には……。
 宗教の問題として扱うのはわかりやすい気もしますが、要するにイスラエルの政治力がパレスチナの政治力をはるかに上回っているという現実が確認されただけの話であって、そんだけですよ。
 一連の問題で死者も出ていますが(見てた番組によると8人ですが、もっといるかも)、イスラエルを「テロ国家」とののしったエルドアン大統領閣下のトルコは(トランプ発言以降だけでも)クルド人を空爆してそれ以上の人数を殺してます。イランもイエメン内戦でそれ以上の死者を出す原因になっていますし、死者数だけならトランプを批判する資格などまったくもってない。というか、別に両国とも本気でなにかするつもりはない
 そして、スンナ派諸国は、パレスチナ人が逃げる先の定番であるヨルダンを除けば、こんなつまらんことでアメリカと本気でケンカをするつもりはなく、批判めいたことをいいつつも嵐が去るのを待っているだけ
 むしろ、欧州が一番リスクが高く、特にドイツは、アラブ系・イスラム系の攻撃によるユダヤ人の死者を一人でも出せば、これまでの移民・難民受け入れ政策はナチスだったというオチになり、大連立協議などしている場合ではなくなる可能性もある。だから締め付けを強化しています。ネオナチの一部がアラブ人に化けてユダヤ人を襲うという謎の計画を立てているとの話もあり(ホンマかいなという気もしますが)、真相は闇の中の事件が起きるかもしれません。ドイツはネオナチに冤罪をきせても謝罪しない国なので、実際にアラブ系難民によってユダヤ人が殺されたらメルケルが「ネオナチが殺した」と捏造し、西側主要メディアというかフェイクニュースがそれに乗っかる可能性もありますな。

結局、宗教はさして重要でなくなっており、エルサレム騒動は空騒ぎに終わるのではないかという観測(2017年12月)平成29年

 トルコ共和国大統領レジェップ・タイップ・エルドアン閣下(His Excellency Mr Recep Tayyip Erdoğan)が、「イスラエルはテロ国家」だとか「東エルサレムに駐パレスチナ国トルコ大使館を置く」とか言い出していますが、その一方でエルドアン閣下がやっているのは、シリアだかイラクだかわかりませんが、空爆でクルド人を殺し「テロリストを倒した」と称することです。この死んだ“テロリスト”の人数はエルサレム問題での死者数とは比べ物にならないくらい多いことを考えれば、エルドアン大統領にとってエルサレム問題はいろいろな方面をゆさぶって国益を増幅させるためのイベントでしかないのでしょう。きっとサンタクロースがくれたんですね。
 イランもノリは同じで、ぶっちゃけ自分がなーんもする気がないのに煽ってるだけです。

 他の中東諸国も似たり寄ったりで、長年アラブ世界で差別されてきたパレスチナ人を積極的に助けたい国があるわけもなし。ヨルダンはなんとかおさまってくれないと困るでしょうが。

 オバマがアラブの春【イスラム過激派の春】以降、雑な仕事を連発し、10億ドルをテキトーにシリアの反体制派にばらまき、その一部がアルカイダ系のアル=ヌスラ戦線に渡ったのに、たいした追及もされず。
 テロリストに大金を渡したことについてなんの反省もなく日本に来て鶴を折れば平和の人という……被爆者は評価してましたが、はっきりいいましょう、あなたたちはバカです。そんなんだから核兵器がなくなるわけがないのであった。

 むしろ、欧州が少し悲鳴を上げており、トランプに顔が似ているだけなのに刃物で顔を切られて重傷になった料理人のケースがある北欧レイシスト国家スウェーデンや(さっそくシナゴーグに火炎瓶が投げ込まれたそうな)、Brexit問題で混乱しきっているうえにブリテン・ファーストが暴れている英国、それにユダヤ人が一人でも殺されたらヤバいドイツ(「移民・難民を受け入れていたのは、ユダヤ人を“殺処分”するためだったのか! さすが第四帝国メルケル総統!」)、と、壊れるとしたらヨーロッパではないかという気がしています。

 中東はむしろ平和に落ち着き、欧州はボロボロ。
 そして、(運が良ければ)アメリカがやはり世界を指導しなければ、とこれまで通りのオチになりそうな、そんな予感がしています。

そうはいっても(2017年12月)平成29年

 トルコ共和国大統領レジェップ・タイップ・エルドアン閣下(His Excellency Mr Recep Tayyip Erdoğan)が、「イスラエルはパレスチナの占領を続けるテロ国家」とののしり始め、イスラエル国首相兼外務大臣ビンヤミン・ネタニヤフ閣下(His Excellency Mr Benjamin Netanyahu)に「お前が言うな」とかえされた、みたいな報道が出ていました。

 たしかに、キプロスの北を占領して北キプロス・トルコ共和国を勝手に建てたトルコがいう筋合いではないですが、それにしても、たかがこの程度のエルドアン発言、一時期の、北朝鮮もビックリの全方位敵対外交時代にくらべれば、黙殺しても構わないくらいどうでもいいことではないかと思ってしまいます。

いまのところは拍子抜けの“エルサレム騒動”(2017年12月)平成29年

 掛け声は大きかったものの、そして抗議デモは多数起きているものの、イスラム系各国首脳が現時点で意味のある対応を取るとも思えない状況。

 サウジアラビアは、イエメンのフーシ派(もちろんイスラム教徒で、イランの支援を受けている)を攻撃していますし、UAEはそのサウジと密接な関係になる機関だかなんだかわからないですが国家連合に近づいていきそうなものを設立していく模様(面子を見る限りアブダビ主導)。カタールを攻める準備かもしれんません。

 トルコのエルドアン大統領は、エルサレムよりも、ギリシャから領土を奪うことが念頭にあり、そのほか親アメリカの国々の首脳や、アメリカの支援を受ける反政府組織もほとんどなにもしていない。

 この原因のひとつとして、そもそもイスラム教徒にとってエルサレムはそこまで重要なのかということがあげられるかと思います。重要だという前提で話が進んでいますが、実際はどうだか。
 もうひとつは、アラブ人の中の最下級戦士とされるパレスチナ人を助ける義理を各国があまり感じていないことではないでしょうか。イランにとっても、シーア派でもないパレスチナ人のために戦争をする気はないでしょう。