2018年ロシア大統領選挙は3月18日。NHKは「クリミア併合の日だから」というが、実はこの日はキリスト教/東方正教会のシンフェロポリ・クリミア大主教を務めた聖ルカに関連する日である(2017年12月)平成29年

 一枚裏を知らないと何もわからない良い例のように思えます。

 2014年3月18日、当時のプーチン政権は、当初予定されていた日付をずらして、ロシア正教会が聖ルカ(もともとは有名な医者だそうです)にわりあてたらしい 3月18日 を併合の日にするよう各方面を調整しました。
 「そんなのに意味があるの?」というのは当然の疑問ですが、当時ギリシャの正教会メディアでは「聖ルカに祈ったらずっと治らなかった病気が治りました!」という奇跡がなぜかタイムリーにも掲載(=ロシアのクリミア併合を側面支援)されており、東方正教会圏内でシンフェロポリ・クリミア大主教であった聖ルカに対する崇敬はある程度広まっているのではないかと思います。であれば、この日にクリミア併合をおこなうプーチン大統領は実に信仰に厚い人物だという買い被りというかなんというかも期待できたはず。

 そして、今度の大統領選。
 同じ日付に選挙を持ってきました。
 クリミア併合の日だというのはその通りでしょう。
 しかし、本当に各方面に伝えたいメッセージは ↓ です。

 「神は言っている。プーチンに投票せよと」

 プーチンが死んだらロシア正教会はプーチンを列聖(=聖ウラジーミル)するのでは……。

 

 なお、聖ルカですが、クリミアで1996年の3月17日~3月18日に遺体(不朽体)が掘り出された時に、あたりにはかぐわしい香りが立ち込めたそうです。
 ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」では、皆に敬われていたゾシマ長老が、死体が早く腐ってひどい臭いがただよっただけで評価を下げてましたが……20世紀末でもロシア人は感覚が一緒や!

※この掘り出された日付と、ロシア正教会が指定している日付とその意味とがいまいちよくわからないので、一連の事情を少し勘違いしているかもしれないことを付記しておきます。

ロシア副首相が辞任か? IOCの圧力、恨みがどこへ返るのか(2017年12月)平成29年

 ロシア連邦副首相ヴィタリー・ムトコ閣下が辞任を決めたようにとれる報道が出ています。
 この人はスポーツ関係の人で、「おまえはオリンピック関連の場所に二度とくんな!」とIOCがいってきたためですが、表向きの政府関係者の反応はともかく、ロシアの政治家は屈辱で怒りに打ち震えているでしょう。
 大統領選挙直前に副首相を辞任させにかかってきたIOC、この内政干渉にロシアがとれる措置があるのかないのかわかりませんが、ないかなあ。
 なんとか中国を怒らせずに五輪をつぶす方法を考えているでしょうが、うーん、北朝鮮にミサイル撃たせる?
 中国外務省がプーチンの立候補を支持するようなコメントを出したようですが、中国がプーチンを守ると表明しないと自己防衛のためにプーチンがなにをやらかすかわからないのか、あるいは五輪をつぶさない程度なら暴れていいよということなのか。

 ともあれ、一連のプーチン大統領の行動の原因のひとつが、1990年代のユーゴスラビア関連の戦争でロシアが徹底的にクソザコナメクジあつかいされたことにあることを思えば、15年後には今回の件が原因で戦争が起こっていてもおかしくありません。
 スポーツは政治スポーツは戦争スポーツは世界大戦。剣呑剣呑。

「冬季五輪」から「冷戦五輪」へ。またはグリゴリー・ロドチェンコフの暗殺される日(2017年12月)平成29年

 ドーピング問題によってロシアがオリンピックから締め出されることになりました。まだ一部選手がたわけた名前のチームで出場する可能性はありますが……。

 そして、これを受けて、ロシアの政治家はこの措置を批判。ゴルバチョフもコメントしてました。

 意見の相違はあれどロシアの政治家たちの思惑は「ともあれロドチェンコフは死ぬべきである」で一致しているはずで、アメリカで証人保護プログラムを受けている彼の暗殺が決定されているでしょう。

 証人保護プログラムといわれても、名探偵コナンでしか知らない身には、ロシアの諜報網と対峙できるものなのか判断できないのですが、しかし2018年3月(だったっけ?)に大統領選挙をひかえているプーチン大統領が、このままなにもせずにIOCに屈服することはありえません

 以下、ロシアがロドチェンコフを殺せるとして、いつ殺すか、という物騒な話ですが、

  • とりあえず選手は参加させておいて、ほとぼりがさめてから暗殺する。
  • 完全ボイコットし、開会前か開会式あたりに死体が転がり出るようにして、IOCにイヤガラセをする。

 ──という、おおざっぱにいえばこの二つのケースが考えられます。

 前者は、プーチン敗北の印象を薄れさせるにはインパクトが弱いのと、五輪後大統領選挙前に殺すとただのいいわけのやつあたりにしか見えないのが難点です。
 後者は、五輪自体の価値を下げるはめになり、メダルをたくさんとるはずの中国が怒る可能性があるという根本的な問題があります。現在、中国と本格的に争うのはロシアには不可能です。

 となると、タイムラインとしては、

  • しょうがないので選手だけ出す。
  • オリンピックとなにも関係ない方向で騒動を起こしてロシアの力を見せる
  • 大統領選挙で(インチキでもなんでもして)当選する。
  • オリンピックが終わってからだいぶたって暗殺する。

 が考えられます。
 オリンピックと関係ない騒動といえば、戦争か核実験くらいしか思いつきませんが、ほかを選ぶかもしれません。

 ちなみに、ロドチェンコフの死体が転がり出たときのトランプ大統領の反応は、「FBIは役立たずだ! フェイクポリスめ!」とかそんなんだと思います。